診察は事前ご予約がスムーズです ▶︎ WEB予約はこちら

症例1 ウサギ、6歳 、子宮腺がん

血尿のため受診されました。
腹部触診、レントゲン検査およびエコー検査の結果、子宮疾患が疑われました。血尿と言っても、実際は、子宮からの出血で、おしっこに混じって出てきていました。
試験開腹手術を行い、腫瘤状になった子宮(黄矢印)と左右の卵巣を切除しました。
病理検査の結果、子宮腺がんでしたが、まだ転移しておらず、血尿もなくなり、元気になってがんを克服してくれました!

ウサギの女の子は、子宮の病気を予防するために、1歳までに避妊手術を受けることをお奨めします。その理由は、4、5歳になると何らかの子宮疾患にかかり、その半分ほどが子宮腺癌と言われており、また6歳までに75%以上が子宮腫瘍になるとも言われているからです。

ウサギの避妊手術が当たり前になれば、平均寿命が2、3歳延びるかもしれません。

ウサギの麻酔と術後疼痛管理は、とてもデリケートですが、気道確保して人工呼吸を行うこと(赤矢印) 、周術期は慎重な鎮痛、点滴や強制給餌などの栄養管理を行うことで、術後速やかな回復をサポートします。